ニート・引きこもりは家庭から始まっている 親が子を信じられるかどうかが最後の鍵 1

最初に言っておくけど、正直ニート、引きこもり、一時的になる可能性は誰にだってあるからそう悲観する必要はない。例えば学校でのいじめとか職場での適応障害とか、いろんな原因があってそういう状況に陥ることがあるかもしれないが、ニートや引きこもりになったことが問題なのではなく、その後のリスタートが切れるかどうかのほうが重要な問題である。

支援してうまく行ったケースとうまく行かなかったケースの違いとは

まず親がちゃんと向き合っている家庭は予後良好

不登校、ニート、引きこもり、それぞれ支援してきた経験から言うと、うまくその状態から脱出して社会と接点をつないでいけるようになったケースは親が腹をくくっていて、我が子の能力や復活を信じている。すべてを理解しているわけではないが信じているから、応援するし、必要とあらば援助をする。決して我が子に対して不安を煽ったり焦らせるようなことはしない。大丈夫大丈夫、元気にやってりゃまたどうにかなるさ!と笑っていられると強い。そういう親子は信頼関係を回復し、いずれ安心してチャレンジしていく。

親子関係が険悪な場合は本人のバイタリティによる

親子関係が不登校や引きこもりにつながっているケースもある。こういう場合は親が子を無条件で信じて支援することが難しかったりする。あるいは、支援しているように見えるがいわゆる毒親でこどもの可能性を無意識に潰しているようなケースもある。というか、注意深く話を聞いていると結構多い。子煩悩とされる家庭が意外とこのパターンだったりするから難しい。

こうなると本人が社会と接点を自力で構築し、社会に親代わりになるような見守る存在を見つける必要が出てくる。これをうまくやれるかどうかは本人の気質やバイタリティ次第になるので、指導方針としては個々のタイプに応じて自力で構築するよう助言するか、あるいは別の方法を考えるかは柔軟に考えておく必要がある。あまりに悲観的だったり、他社との接点を作ることができないタイプだとただ放任する結果になってしまうので、こういう場合はまず他人との関わり方を学んで貰う必要がある。これは年単位の長い目で見た支援になる。それでもうまく行かなかったことも少なくない。あまりに家庭にも居場所がなくすねてしまって人を一切信頼しなくなっているとこうなってしまう。

そもそも引きこもってなくても親による過干渉は大きな問題になる

過干渉にも色々

否定形の過干渉がまずひとつ。引きこもりがなんとかアルバイトを見つけても、「そんなバイトじゃなくて正社員を探せ」。趣味を見つけても「そんなくだらないことやってる暇があったら仕事しろ」などとこどもの能動的なアクションを否定から入るタイプだ。親にこのようなことを言われ続けると、自分の決定に自信が持てなくなる。そもそも、親は常に正しいわけではない。しかし、幼少期から親と関わってきていると、どうしても親は正しいものだ、と思ってしまいがちだし、萎縮しやすい。

もう一つは、誘導型だ。おもちゃを選ぶときに「あんたそんなもんがいいの?こっちのがいいんじゃないの」のように、子供の自己決定を変更させるように促すタイプの親だ。確かに間違った判断をしていたら考え直させることも時には必要だろうが、予算内のおもちゃのチョイスやレストランのメニューを好きに選ばせない親というのは思った以上に子供の心に暗い影を落としている。いつもいつもそうやって誘導されるから、子どもは親に”忖度”するようになり、大人たちの顔色を見てものを決めるようになる。結局自分の判断に自信が持てないという意味では否定ばかりされた家の子と同じだ。

共通しているのは、「我が子の判断力を信頼していない親」

考えてみてほしいが、社会に出るということは冒険であり、選択の連続である。リスクを取ることもリスクをコントロールすることも必要になってくる。年齢相応に成熟した判断力をもっていて初めてスタートラインに立てるわけで、それがないと結局誰かに依存せざるを得なかったり、挑戦すること自体を忌避するようになってしまう。特に女の子の場合は、彼氏という名の都合のいい相手に依存してしまい、本来自立した者同士のカップルのそれではなく、振り回され不幸な目に遭う可能性が高まるのではないだろうか。

自分で判断する力を育てることはとても大切で、小さな失敗と成功の積み重ね、それこそ着たい服の色とかうどんかそばかの選択、そういう物事の判断の上に育つ。それをいちいち否定したり、誘導するようなことは避けていただきたい。これ、案外と子どもが成人していてもやっていると思う。無自覚なのはよくわかっているが、それにしても我が子の判断する機会を奪い続けてきた親は未熟なまま大きくなってしまう我が子の扱いに困ることになる。

続きは次回。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

“ニート・引きこもりは家庭から始まっている 親が子を信じられるかどうかが最後の鍵 1” に1件のコメントがあります