若者は週100時間働くべき、という記事に対する意見を書いたらオカルト意識高い系に噛みつかれてめんどくさかったあれを振り返る

このブログが引っ越す前、3年くらい前だったかと思うが「若者は週100時間働くべき」というバズった記事について意見を書いた。その意見というのは、「自分が起業したりして取り組むべきことなら100時間働くのも自由だし必要なこともあるだろうけど、それを大人たちが勘違いして若者に押し付けてはいけないよ」という主旨だった。実際、その記事は結構アクセスを集めていて、Facebook経由のいいねも、この過疎ブログの割に30以上集まった。あれは残しておけばよかったなあ。

そもそものソースはイーロン・マスク氏のスピーチ

起業家が成功するための心構えとしてのスピーチ

「週100時間働け」 世界最高の起業家イーロン・マスクが若者へ捧げる“5つの金言”

https://logmi.jp/43469

これをちゃんと読めばわかると思うが、あくまでも起業家向けの話である。それに、100時間云々はスピーチ全体の一部でしかない。私も基本的に彼が言っていることは正しいと思っている。やっぱり自分が取り組むならときに徹夜して取り組む勢いも必要だろう。しかし、ハードワークをしたから成功するというわけではない。他にも、書いてあるように無駄な支出をしないで選択と集中を行う、トレンドを追わない、リスクテイクをする時期を考えて行動する、ごくごく常識的と思えるような内容だ。

ところが100時間働く、というところだけがフォーカスされSNSで拡散されていき、若者はツイッターでディスり、おっさんたちがFBで歓迎していた

なぜかFacebookなどで経営者層がこのスピーチから「週100時間働くことの大切さ」について素晴らしいと絶賛する投稿をする様子が散見された。それくらい本気で取り組めないと、利益を生み出せるレベルの物事を初めて続けることは難しいのだろう。もちろんそれは一つの考え方だし、私もそれはそんなに間違ってはないと思う。私だって、自分が始めた仕事は寝食を忘れて取り組むことがないわけではない。実際2018年度の金曜日は15時間位実質拘束時間だし。確かに疲れてくるとしんどくてめんどくさいと思うけど、やめようとは思わんからね。

 

意識高い系に絡まれてうんざりする流れがやってきた

なぜか必死に働かない人はクズと言わんばかりの勘違い経営者も湧いてくる

ワタミ過労死問題も皆さんにとって記憶に残る陰惨な労働問題だったと思うが、あのような、労働者に負担を強いるやり方を正当化する経営者というのはどこにでもいるらしい。

私は、自分の働き方は自分で決めればいいと思っていて、要求水準を満たしていればどのようなスタンスで取り組もうと構わないタイプなのだが、できれば楽しくやってもらったほうがいいと思う。自分が責任者なら、まあ気楽というわけにも行かないだろうしそれこそ時にはハードになるだろう。私は自分の成果がそのまま評価や収入に直結するフリーランスや非常勤講師なので、毎年チャレンジすることは変わっていくし、必要なら徹夜も辞さない。しかし、そもそもすべての人が自分が好きでその場で働いているとは限らない。人にはいろいろな事情がある。お金のために、嫌だけど我慢してはたらく人だっているだろう。氷河期で希望通りの就職ができなかった人もいる。あるいは、家庭の事情とかいろいろ。体力の問題もある。ちょっと考えたら分かる話だと思う。まあ、気楽にぶら下がって給料だけもらいましょう、という意識では困るんだけど。

にもかかわらず、すべての労働者は意欲的に週100時間働くバイタリティを持たなければならないと考える経営者がいる。実際に、FBにそのブログ記事を転載したところある経営者に噛みつかれた。

頑張る意識の足りない労働者は間違っているしお前の意見も間違っている、というレス

まあ、いずれそのような勘違いしたコメントがどっかから来るだろうと思った。当時私が書いたブログの論旨としては、

「起業家が100時間働く必要があると思うならそうすることは否定しない。しかし自分で楽しんで集中できる仕事に巡り会えた人じゃないとそれはできない。世の中色んな人がいるから自分ができるからと言って人に要求するのは間違っている」

というものだった。これをちゃんと読めず、

「若者が週100時間働くのは間違っている」

と解釈するとてもまともな大人とは思えない読解力で噛み付いてきたのである。そもそもちゃんと読めていないから反論しても伝わらない。第三者の意見もこちらの意見に理解を示しており、あまりやりあっても衆人環視のもとのレスバトルで恥をかかせるのは忍びないと思ってきりあげた。一応優しさからだが。。。。

っていうかね、イーロン・マスクの言っているのは「起業家に向けての話」であって「社員とかフリーターに向けての話じゃない」ですからね。そこから履き違えて噛み付くとかどれだけ読解力ないのってびっくりした。

すると、驚いたことに、今度は謝罪電話を要求してきた。お前がかけてこい、と。自分から絡んでおいてなんやねんそれ。普通、議論だったらべつに意見の不一致ということで終わればいいだけの話だが、意見や価値観が一致というか、自分にとって都合が良くないとこうやって恫喝してくる人がいるらしい。正直ドン引きだった。もうこの時点で心のシャッターどころかシェルター退避である。

そして周りというか、その格上から見ると気のいい子分にしか見えなくてその下で何が起こっていてもそこには気が付かない、もっというと都合よく見ぬふりするくらいのことはおこる。これは知見だ。実に良い学びになった。

「人は自分より弱い立場の人間と価値観や行動が異なったときに、周りや上からはわかりにくいように、そのかわり下から見たらえげつないくらいに本性が出る」

これは若者の皆さんも肝に銘じておいていただきたい。マジだぞ。助けや理解を周囲に求めても黙殺される。これもマジだぞ。もしそんな会社やバイト先なら、精神を病む前にすぐに辞めてしまおう。

 

若者はそうした「ヤバイ」経営者を見抜く力を持って自衛に努めるしかない

お前は頭がいいけど言い訳だけは達者とお褒めにあずかる

結局、あれこれ御高説を頂戴しまして、それ以来向こうから人間関係を遮断されたわけですが、こちらから遮断する手間が省けてよかった。

「類は友を呼ぶ」からお前はもっと俺のようなちゃんとした人間と真心で付き合うべきだ、などとありがたいお言葉を頂戴したので、そういう人ばかり連れてくる知り合いも遮断して、もっとまともで合理的な判断ができる人と関わるように心がけた結果、おかげさまで順調に働いており幸福度も高いです。

ある意味行動力さえ凄ければ「成功者」になれてしまう

正直、行動したもの勝ちというのは、あたっているのだと思う。実際、このような反知性主義な価値観でも会社は始められるからだ。この一件に限らず、私は20代の頃自分の経歴や体力の無さからというのもあり、そのような会社と関わらざるを得ないことが多かったが、「損して得取れ」を要求して損しかさせないような会社もあった。全然別のケースだけど、講師として招いたけど生徒を集める経費は俺もちで敷地の草刈りをボランティアでやれとか最低保証時給なしの完全歩合制だけど生徒募集はお前がやれ、とかね。もうめちゃくちゃ。そして、不景気時代が長く続いて、躊躇なく人に負担をかけさせるやり方ができるようなタイプこそ躍進しやすい環境が揃っていた。今や人手不足でそのような仕組みの会社は苦戦しているが、若者たちはそうした社会悪とまだまだ戦っていかなければならない。

それを若者たちは「やりがい搾取」と言ってツイッターなどで糾弾している。確かに、中には自分の経験や行動が伴っていないで口だけは一人前、というのも少なくないだろうが、実際このやりがい搾取を当たり前のようにやれてしまうほど、無自覚に悪い大人たちの立場は強い。

例えば、駅前で大声を出したり飛び込みで課すみたいな書籍を売ったりさせられる研修があるが、ああいうのを素晴らしいと考える会社や社長は危険だ。本当に悪意なく、素晴らしいと思っているから余計に危険なのだ。だから我々は我々で自衛する必要があり、また、そうした権力に負けずに自らも行動していく必要があるし、そのために勉強も必要になる。とにかく見抜くリテラシーと行動力の両方がないと騙され続けるスパイラルから逃れられない。

若者はそういう環境を選ばなくてすむようになるか、我慢するかの二択を迫られることになる。

綺麗事には裏がある

感動朝礼みたいなセミナーも全く同じ原理で美しい日本の姿を垣間見ることができる

社会貢献、心を育てる、といった立派なお題目の割に、それが成立する過程で末端に負担をかけていることは実社会でもよくある話だ。居酒屋甲子園というアレなやつ、あれも体のいい洗脳だと思う。あのようなやり方で従業員をついてこさせようという発想をするということは従業員の知性を無視してバカにしているとしか思えない(個人の感想です)。

また、綺麗事を持ち出すけど結局最後まで自分で責任を持って取り組まないような手合もいる。尻拭いはいつも下っ端だ。社会起業的な団体でもよく見かける。まずちゃんと利益を出せるようにしないと、持続しないということはわかりきっているが、その仕組みづくりを疎かにして関係者にきれいな理念を語るだけ、みたいなことだ。人を食い物にするビジネスも大概社会悪だと思うが、ぱっと見で美しいことを言ってる割に実力が伴わないような会社も注意すべき存在だ。

私も昔そうだったが、とにかく自分が社会に参加して充実したいという思いが強くて、ついついこのようなトラップを見抜けずに損をする。就職活動の際は、特に気をつけていきたい。

特に引きこもり、不登校で負い目やプレッシャーを感じている君!!!!偽善者に狙われやすいから注意しよう!!!!

じゃあ、どういう人を信用したらいいか。

シンプルに、ちゃんと仕事覚えてやってくれれば大丈夫だよ、お金はちゃんと払うよ、だから頑張ってねとごくごく当たり前のことしか言わないところがオススメだ。若者を救いたい!!!みたいなところほど実は危なかったりする。それで潰された元教え子たちを何人か知っている。

 

自分で取り組むべきことを見つけるまでは大変だけど、きっと道は開ける

私の知っている尊敬する経営者の方々による言葉を紹介したい

「仕事はちゃんと利益が出ているなら焦ることはない。社長の私が利益を出すように仕事を選んで請けている。残業はコストだし社員がダラダラやるからうちは一切やらない。」

「こんなに暑いと体調を崩してしまうから多少遅れていいから勝手に休憩とっていいって言ってるけど、みんななかなか聞いてくれない」
(社長がそれだけ気にかけてくれるとなれば、むしろ頑張りすぎてしまうような真面目なスタッフさんたちなのだ)

「元気に働ける環境を整備するのは当たり前のこと。必死になりすぎないとできないなら辞めてる」

「結果が出せるならやり方は問わないし詮索もしない。スタッフに任せている」

「自分がやりたいことなら毎日16時間動けるけど、やらされている仕事だったら8時間が限界」

「若い人の考え方をわからないなりに聞く。お金は出すからうまくやってくれと伝えて任せる」

「クライアントには厳しいことも言うが、身内の利益を最大化するためなら何でもやる」

世の中には色んな会社がある。どうせ長時間働くなら、楽しいほうがいいが、楽しいを押し付ける会社ばかりではない。自分で見つけていければいいし、それを応援してくれる会社に出会ってほしい。なんなら自分で立ち上げて始めてもいい。しっかりリテラシーを身に着けて、行動する勇気を持てば、もう騙されることはないだろう。

同時に、甘えてグズグズしていても駄目だ。仕事の単価が安いと愚痴ばっかり言っている若者も多いが、だからこそしっかり実力でもって信頼を勝ち取れる働き方を目指す必要がある。今までレベルの低い精神論で買い手市場の求人状況の上にあぐらをかいていたあくどい連中など無視して自由に動けばいいだけの話だ。未来をもっと良くするのは我々みんなの行動にかかっている。

本業のウェブコンサルでは人に負担を押し付けるような会社とは付き合わないようにしている

ほそぼそとやっているんですけど、好評なんですよ、うちのコンサルティング

私は講師業と並んでウェブコンサルタントとしてアクセス解析や広告の出稿管理、企画なども請け負っているのだが、私のモットーとして「知識の優越があるからと言ってお客様を騙したりしない・騙されているお客様を救済して本来のビジネスの持ち味を伸ばしてもらう」ことにあるので、仕事が来れば何でもいいということではない。商売なのでもちろん利害の一致が重要だが、だからといってあくどい事をやっている会社の支援はしない。価値観がヤバい経営者とは付き合わない。これを徹底しつつ実力を磨いていくことで少しずつ自分にとって快適で業績も伸びる状況がやってきた。

良識ある経営者も、間違った精神論や無茶を要求する別の経営者に圧迫されるものなのだ。目立たないけどちゃんとした会社ってのはいっぱいあるし、経営者本人もそう。決して自分を経営者でございと、マウンティングするようなことはない。そういう人たちはもっといっぱいいるんだけど、残念ながら出会うには運の要素も必要なのだ。

だからこそ、失敗を恐れずどんどん色んな所に出ていこう。たくさんの可能性をどんどん試していこう。そして自分が自然と、気がついたら没頭してやれることに出会えるかもしれない。そのためなら100時間だって怖くない日が来るかもしれないよ。押し付けられるような安っぽいもんじゃない。

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